円形分水
白水ダム

始める前に、これを読めますか。白水の滝と白水ダムです。この二つは荻と竹田の境にあり、5km~6kmほどしか離れてはいません。しかし、片方は
白水(しらみず)の滝、白水(はくすい)ダムと読みます。歩いているとこの標識があちらこちらに立っていました。
 ところで、今日の予定はその中間にある「円形分水」です。

この円形分水は昭和の初めに水争いが生じ、その解決策としてそれぞれの耕地面積に応じて三つに水を分けるための施設としてつくったそうです。
また、今日行く予定の白水ダムは国指定重要文化財、円形分水は近代土木遺産になっています。今日は行きませんが、白水の滝は 国登録記念物(名勝地)です。

<2026-09-13>

竹田市の荻との境界にある宮砥文官に集合です。ここはかって 宮砥小学校があった場所ですが、廃校となり現在は公民館的な場所として利用されています。

旧 宮砥小学校

  竹田市立宮砥小学校 跡
「こしきの山ふところにいだかれて
我らが学舎ここにあり

1874年この 宮砥に納野、小川両学校が開校、以来明
治、大正、昭和、平成の時代の歩みとともに、地域文化
の中心的役割を担い、4862名の卒業生を送り出しました。
2003年3月を以て128年の歴史を閉ず。

旧 宮砥小学校に「ななつ星」があらわれました

宮砥分館の写真を撮っていると、そこに「ななつ星」が現れました。ただ、列車ではなく「ななつ星」専属の貸し切りバスです。
今日 宮砥で活造り体験をするそうです。そこまでマイクロバスで出かけ、そして活造り体験が終了後、竹田に戻り「ななつ星」でまた旅経つそうです。
吾々はその小学校の裏に集合します。片方は豪華旅、吾々は参加費300円~500円の質素な歩いての旅です。

※私には必要の全くないことですが、調べてみると、「ななつ星in九州」で一番高い部屋(デラックススイートA)の料金は、3泊4日コースで1人あたり170万円(2人1室利用時)だそうです。我が家一年間の生活費です。

第102回ふるさと百選⊡水土里(みどり)ウォーキング竹田市大会
円形分水と白水ダムを訪ねるコース

集合と開会式

集合

宮砥分館の裏駐車場に8時30分に集合。最近の雨模様だった天気も今日は晴れ間も見えちょっと蒸し暑い。

大分県ウォーキング協会のふるさとWは大分県の各支部(•中津ウオーキング協会  •宇佐ウオーキング協会  •豊後高田市ウオーキング協会  •玖珠・日田ウオーキング協会•竹田・大野ウオーキング協会  •豊後水道ウオーキング協会)が月に1度(本番、下見で二回)行っているウォーキング大会です。
 今回は竹田・大野ウオーキング協会が中心になって開催されました。

宮砥分館
受付け

開会式と準備体操 最後に集合写真です

8時30分に集合、9時から開会式です。今日の大会には水土里ウォーキングというタイトルがついていますが、どうしてでしょう。
それは案内文にも書かれていますが、
「昨年度、世界かんがい施設遺産 「竹田市のかんがい用水群」 として市内の大小21路線の用水群が認定されました。 今回はその中の 「音無井路円形分水」 と 「白水ダム」 を訪れます。 地域農業を支える施設の機能美を楽しむことができるコースとなっています。

「水土里」とは用水路などの「水」、農地や土壌の「土」、そして自然豊かな農村空間である「里」を合わせた言葉です。
これは私達が知っている土地改良区という農業組織がありますが、正式名称を大分県土地改良事業団体連合会(水土里ネット大分)愛称として「水土里ネット」とよばれているようです。今回は、その関係で共催されている大分県農林水産部農地計画課の方も参加され、農業用水や円形分水の説明をしてくれていました。

ウォーキング&休憩

休憩時に氷

ウォーキング大会では夏場には氷が提供されます。砂漠の中の水の如くこの氷を食べて生き返り再スタートです。

円形分水に到着

ここからスタートに戻って10kmコースは終了です。
ただ、私の大きなミスで、10kmコースは円形分水と白水ダムの両方を行くと思っていたのですが、5㎞コースが白水ダムのみ、10kmコースが円形分水のみだということを聞き逃し、10kmは両方行くものと思っていました。
以前白水ダムには行っていたのですが、水が流れておらず、白いダム風景を見られずにいたので今回はどうしても行こう思っていました。
やむおえずウォーキング終了後、車で行ってみました。

なお、その時に、円形分水と白水ダムについてホームページに詳細をアップしたので興味がある方は見て下さい。

《参考》大野川を下る 第1回


👉大野川を下る第1回(源流祖母、荻町 )白水の滝・円形分水・白水ダム  
👉大野川を下る第2回(竹田から大野町・緒方町)玉来ダム・魚住ダム
👉大野川を下る第3回(緒方から三重町へ)原尻の滝・沈堕の滝・川辺ダム
👉大野川を下る第4回(三重町、犬飼町の河川港[細長港、吐合港、犬飼港]
👉大野川を下る第5回(ついに到着地 鶴崎(別府湾)へ)

上記の大野川を下る第1回に円形分水、白水ダムを記載しています。
興味ある方は青い文字をクリックしてください。

下記に、円形分水と白水ダムに関係する部分を抜粋してみました。

円形分水   

荻町の円形分水(正式名称:音無井路十二号分水)は、大野川水系の支流である大谷川から取水された音無井路という用水路の途中に設けられています。

大野川と円形分水の関係

  • 水源: 大野川からではなくその支流である大谷川から取水しています。
  • 音無井路: 大谷川から取水された水は音無井路という用水路を通って荻町方面へ運ばれます。
  • 分水の目的: 円形分水は、この音無井路を流れてきた農業用水を、下流の耕地に対して公平に分配するために造られました。

円形分水の役割

音無井路が完成した後、周辺の村々も大谷川からの取水を開始したため、水量が不足し、水の分配を巡って争いが絶えなくなりました。そこで、昭和9年(1934年)に、受益地の耕地面積に応じて水を公平に分配する目的で、円形の分水施設が設けられました。

円筒形の構造で、内側から湧き上がった水が外側の複数の 出口 から均等に流れ出る仕組みになっています。これにより、下流の農家は公平に水を利用できるようになり、水争いの解決に役立ちました。

このように、荻町の円形分水は、大野川水系の支流大谷川の水を、音無井路を通じて地域へ公平に分配するための重要な役割を果たしています。
陽目の里までここから車で2km、5分ほどだったと思います。

                                                   2025-05-15 撮影

       円形分水の歴史 
水は農家の魂なり 音無井路土地改良区

頭首工から円形分水に至約2,000mの暗渠に12か所の窓があることから12号分水と言う。
円形分水の出来るまでは三線の幹線水路に導入される水の分配で、互いに反目し合い、組合員が騒動を起こし、連日のように水争いが繰り返された。このようなことから円形分水が施工され、適正な分配ができるようになった。
円形分水は知恵の結晶とも言える。
歴史
1693年(元禄六年) 計画、着手したが諸般の事情で中止。
1893年(明治25年) 現在の円形分水まで通水。
1934年(昭和9年)  円形分水(十二号分水)竣工


円形分水・竜宮ノ滝・白水ダムの位置図

白水ダム(白水溜池堰堤) [国指定重要文化財]

今回10年ぶりに訪れてみました。しかし12月から翌年の6月6月上旬まで毎年溜池内土砂掘削作業がされており、右端のみの流水でした。
ちょっと残念でしたが、真っ白な水の流れは圧倒されるものがあります。雪が降り積もっているようにも見えます。「わが国で最も美しいダムの一つである。」と言われるのも頷けます。このように白く見えるのは施工で工夫がされているからだそうです。
それはダムの表面にブロック状の石を積んでおり、その凸凹の表面を水が流れることで小さな水しぶきや泡が多く発生し、それが太陽光を反射して白く見えるそうです。
そういう施工をしたのは、水が落ちる地盤が弱かったため凸凹のある表面を水が流れることにより、水の落ちる勢いをおさえるためだったといいます。

ダム全体を流れていた時の写真
2025-05-15 撮影

  白水ダム(白水溜池堰堤)
高さは14m、長さは87mあります。正式には白水溜池堰堤と呼びます。(ダムは15m以上のため)
このダムができたのは83年前の昭和13年です。設計は大分県土木技師の小野安夫です。(九重町出身)
追記しますと、小野安夫は平成5年91歳で亡くなっています。
平成11年5月13日に「国指定重要文化財」に指定されています。

下記の説明文が白水ダムの休憩所に貼られていましたが、それによると白水ダムまでは大谷川、白水ダムから下を大野川としています。

令和8年9月13日 念願の白水ダムの白布をみる

今までタイミングが合わず、白水ダムの白布を見ることができず、今日にかけていました。
やっと見ることができホッとしています。この美しさは「わが国で最も美しいダムの一つである。」と言われ、この山の中の小さなダムが国指定重要文化財になったことがよくわかります。
写真が多めですが、写真と動画で楽しんでください。