関門の安達畳店の裏側の四つ角に紀行平の追善供養塔がある。
[高田校区歴史マップより]
刀鍛冶高田正次が行平没後500年にあたる享保11年(1726年)に追善供養として建立したもので[大乗妙典一字一石萬霊塔]ときざまれています。


大乗妙典  一字一石
大乗妙典とは、一般的に法華経のことです。また一字一石塔とは法華経の一字を一石に記して土中に埋めた供養塔です。一字一石経とは広い意味で写経と同じようなもので、ただ紙に書くのではなくて石に一文字ずつ書いていくものです。その石を地中に埋めて、その上に塔を建てたものが一石一字塔(一字一石塔とも呼ぶ)です。その石の数は何万個にもなると言われていて、信仰が深くなければできないといいます。
鶴瀬の宝塔様は明治3年(1870年)に建立された一字一石塔ですが、そこには69、384個の石が石碑の下に埋められたそうです。

(三界)萬霊
お寺には三界萬霊と書かれた石碑や位牌が祀られています。これは三つの世界すべての精霊に対して供養することの大切さを示すものです。三界とは無色界(心だけが生きている世界)、色界(形質だけの世界)欲界(物質欲の世界)の三つをさします。