
安達畳店横の交差点にある「大乗妙典塔」。その隣にある赤い前掛けをかけたお地蔵様が以前から気になっていました。
今日、そのお地蔵様の前で地域の方々が集まり、お祀りをされているところに立ち会うことができました。
お話を聞くと、このお祀りは地区の「東仲間班」と「西仲間班」が毎年交互に段取りを担当し、毎年8月24日に合同で行っているそうです。記録としては昭和46年以降のものが残っていますが、実際はそれ以前から長く続いてきた伝統のようです。ただ、詳しい由来を知る人はもういないそうです。
今日の祀りは夏ですが、春にも「お接待」という行事がありました。当時は春になると、地区内のお地蔵様を祀るお宅で「お接待」が行われていました。大きな袋を手に「あそこのお家でお接待をやっている」「あっちの家はお菓子が良い」と子ども同士で情報交換しながら歩き回ったものです。しかし、それも20年ほど前を境に見かけなくなってしまいました。
参加されている方々の高齢化が進み、この伝統がいつまで引き継がれるかは分かりません。地区の残された歴史を、これからも見守っていきたいと思います。
※ちなみに、この場所は「高田歴史マップ」の4番にも掲載されています。周囲100m以内には紀行平の供養塔や、伝説の「鬼の井戸」(残念ながら宅地造成で埋没)などもあり、紀行平とのつながりのある地区でもあります。



<参考>大乗妙典塔

関門の安達畳店の裏側の四つ角に紀行平の追善供養塔がある。
[高田校区歴史マップより]
刀鍛冶高田正次が行平没後500年にあたる享保11年(1726年)に追善供養として建立したもので[大乗妙典一字一石萬霊塔]ときざまれています。
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大乗妙典 一字一石
大乗妙典とは、一般的に法華経のことです。また一字一石塔とは法華経の一字を一石に記して土中に埋めた供養塔です。一字一石経とは広い意味で写経と同じようなもので、ただ紙に書くのではなくて石に一文字ずつ書いていくものです。その石を地中に埋めて、その上に塔を建てたものが一石一字塔(一字一石塔とも呼ぶ)です。その石の数は何万個にもなると言われていて、信仰が深くなければできないといいます。
鶴瀬の宝塔様は明治3年(1870年)に建立された一字一石塔ですが、そこには69、384個の石が石碑の下に埋められたそうです。
(三界)萬霊
お寺には三界萬霊と書かれた石碑や位牌が祀られています。これは三つの世界すべての精霊に対して供養することの大切さを示すものです。三界とは無色界(心だけが生きている世界)、色界(形質だけの世界)欲界(物質欲の世界)の三つをさします。



