ハンゲショウ    6月18日撮影

<ウィキペディアより>

説明

ハンゲショウは、ドクダミ科ハンゲショウ属に分類される多年草の1種である。カタシログサ ともよばれる。水辺や湿地に生え、高さ1メートルに達し、葉は互生する。夏に小さな花が集まった細長い総状花序をつけ、その周囲の葉が白く変色する。東アジアから東南アジアに分布し、日本では本州以南から報告されている。

明治地区の知人から「うーたーの里」のハンゲショウが開花を始め今月末が見ごろだと言われ行ってみることにしました。
そのハンゲショウは準絶滅危惧種の植物だそうです。ハンゲショウという名のいわれは、七十二候の一つに半夏生(はんげしょう)がありますが、それは夏至から数えて11日目のことをいい、今年は7月1日です。その半夏生の頃に咲くので半夏生(ハンゲショウ)というそうです。この里の維持管理をしている「うーたーの会」では6月27日(金)~6月29日(日)にかけてハンゲショウの鑑賞会を開催するそうです。なお、7月中旬ぐらいまでは白い花がみられるそうです。


彼の説明によると、15年ほど前、休耕田になり荒れていた土地を「うーたーの会」というグループが中心となり、開墾整備をし「うーたーの里」を開きました。
「うーたの会」2011年(平成23年)に設立されたので、2025年現在で15年目になります。
この会は神宮司 昭夫会長を中心に、30名近くの会員たち(高田からも首藤さん等数人が参加しているそうです)が大分市横尾地区の自然を守るために活動しており(月に一回ほどの活動)、ホタルやハンゲショウなどの鑑賞会、小学生等との自然観察会等を開いています。「まちなかのビオトープ」をつくっているといいます。ところで「ビオトープ」て何だろう。ハンドソープは知っているが。で調べてみると、生き物が生息する空間を指す言葉だそうです。自然界の植物や生き物たちの空間、里山を提供し人との共生の場を設けているということでしょうか。
 また、「うーたー」という名前は、大分市横尾にある「太田(おおた)」という地名が地元で「うーた」と訛って呼ばれていたことに由来しています。
ちなみに、うーたの里山は「おおいたの重要な自然共生区域」環境省の「自然共生サイト」にも認定されています。

大分県ホームページに「うーたーの里山」 が紹介されています。

大分県ホームページ うーたーの里山紹介

<疑問> 葉が白くなるのになぜ花が咲くというのだろう

最後にこのページを書きながら疑問を持ったことがあります。それは
疑問  花が白いわけではなく、葉が白くなるのにどうして花が咲くというのだろう。ということです。 

調べてみると、ハンゲショウは地味で目立たない小さな花を穂状にたくさんつけます。しかし、その花自体はあまり昆虫を誘引する力がありません。そこで、ハンゲショウは花のすぐ近くの葉を白く変色させることで、昆虫に花の存在をアピールしているのです。これは、ドクダミの白い部分と同じように、花びらの代わりとして昆虫を誘う役割を果たしています。

白くなった葉は、花が咲き終わると再び緑色に戻ります。これは、白い葉では光合成の効率が落ちるため、花が終われば本来の緑色に戻して効率よく光合成を行うためだと考えられています。つまり、ハンゲショウは、目立たない花を補うために、一時的に葉を白く「化粧」しているのです。

「うーたーの里」に入ってみましょう。

進入路から、うーたーの里道 

うーたーの里山入り口と駐車場
この道を進んでいきます
マムシとハチに注意。ちょっとびびちゃいます。
休憩所とアジサイ

ハンゲショウへ到着

<注意>
「うーたーの里」「ハンゲショウ」は同じ横尾にあるチューリップ祭りなどのような華やかなものでは決してありません。地味なものかもしれません。 しかし、見てみる価値のあるものです。次々につぶされていく自然の中で昔ながらの里山が残され、ハンゲショウやホタル、オオイタサンショウウオなどがもう見られる地域は無くなってきています。今がチャンスです。

うーたーの里へのアクセス