新大分発電所は電力の安定供給を図るために計画されたLNG(液化天然ガス)を燃料とするガス専焼火力発電所です。

200メートルの煙突です
この発電所には100名ほどの職員がいるそうです。
また、夜間は二人の当番を除いて無人だそうです。 

9月25日、大分県ウォーキング協会が主催の第 253 回大分ゆうゆうウオーク<下見ウォーク>に参加しました。ゆうゆうウォークは下見と本番があるのですが、下見のみで九州電力新大分発電所見学ができるということで50~60人が参加していました。
大在公園に集合し9時にスタート。40m沿いの松並木から大野が右岸を歩き、青崎にある九州電力新発電所につきました。この辺り一帯は昔は砂浜とみかん畑のみの地域でしたが、今はコンビナート地帯になっています。

ゲートで受付をした後、九州電力の職員に沿って敷地内に入っていきました。
 今回は写真撮影は工場周りの風景のみで、タービンなどがある設備内の写真撮影はできませんでしたが、外観だけでも味わってください。なお、10月に「新大分発電所感謝祭」があり、その時にも工場見学はできるそうです。最後にその案内をアップしておきます。

最初に集会場らしきところに案内され、そこで新発電所の内容、発電の原理等の説明を20分ほど聞きます。珍しい内容のため一瞬に時間が過ぎてしまいます。
 ここに建てられている煙突(別の呼び方があるのかもしれません)は200mあり、窒素硫化物や煤煙は使用燃料がLNGのため排出されないそうです。また、中央制御室では煙突から排ガスに異常がないか、窒素さん化合物の量を常に測定しているそうです。ここの発電所の出力は284万5千キロワットで九州最大の発電所だそうです。また、燃料とするLNGはオーストラリア、インドネシア等から液体にして運搬され、発電所横のタンクに貯蔵されます。そして、使用時には気化器でガスに戻して発電に利用するそうです。
また、ここのLNGの大きな役目は普通の発電所に比べ、運転の停止や開始が1時間ほどでできるため、隣の敷地のある太陽光発電の補佐をしているそうです。太陽光は雨や曇り、夜間は発電量が落ちるため、その発電量の状況に応じて臨機にLNG発電は対応ができるからだそうです。

説明が終わった後、工場の方に移り発電機を見たたのですが、今回写真撮影が禁じられていたため、写真抜きで概略を書いてみます。
発電所の仕組みは「ガスタービン」「蒸気タービン」「発電機」「廃熱回収ボイラー」それぞれ一基ずつで構成されています。

・ガスタービン    圧縮した空気とLNGを燃焼させ高温度の燃焼ガスにしてガスタービンを回します。
・廃熱回収ボイラー  高温の燃焼ガスはこのボイラー内のチューブに流れる水と熱交換し水蒸気を発生します。
・蒸気タービン    発生した蒸気で蒸気タービンを回します。

発電の2/3はガスタービンが、残りに1/3が蒸気タービンが受け持つそうです。
 

今日は天気も良く、工場の屋上まで上がることができ、たまにしか見れないLNG専用船の入港や、隣の太陽光発電所までがよく見ることができました。

なお、今月の10月19日(土)10:00~15:00まで「新大分変電所感謝祭」があります。
興味がある方はそれに参加されてはどうでしょうか。(もちろん無料です)

九州電力 「新大分発電所感謝祭」案内