鶴崎にある毛利空桑記念館にいくと、記念館の資料室にある資料の中に高田に関するものがありました。一つ目は元県議会議員故渕 健児氏のもの、その年の3月に副議長になったことでのインタビュー記事だと思われます。二つ目は、常行の故首藤規行氏宅にあった細川候御座船 波奈之丸についてです。二つの記事とも大分合同新聞をスクラップしたものです。

1・大分県議会副議長 渕 健児氏  <下徳丸>

大分合同新聞 2010年(平成22年)4月7日(水曜日)

       ひ と

大分県議会の政策立案能力の向上に努める副議長
      渕 健児さん (69)

    「現場の声、大切にする」

3月の第1回定例県議会で第30代の副議長に選出された。課題に挙げるのが政策立案機能の強化。「議員が能力を高めないといけない。勉強しながら現場の声を聞くことが大切。議会事務局のスタッフの充実にも取り組みたい」
 昨年度は政策研究協議会の会長として海外視察の見直しを実施。目的を明確化した上での視察存続には疑問の声もあったが、「現場に足を踏み入れて実情を知ることで政策を生み出せる。県産品輸出のヒントなど海外で得られることは多い。県民の目に見える成果につなげることが大切」と理解を求める。副議長が務める広報委員長の仕事では「学校対象の出前講座でいろんな質問を受けた。活動を一つ一つ積み上げることが議会への信頼や機能強化につながる」と「開かれた議会』づくりをさらに推進する考えだ。
 大分市議を5期務め、1999年の県議選大分市選挙区で初当選。現在3期目。自民党に所属し、党県連政調会長も務める。商工、教育分野には特に力を入れてきた。
 長年ジョギングを続け、近年は自転車型トレーニング器具で毎朝40分間汗を流すのが日課。子ども3人は独立した。
出身地の大分市下徳丸で妻と2人暮らし。

2・細川藩主参勤交代用 御座船・波奈之丸 <常行 首藤家>

大分合同新聞の記事 年、月日は不明

大分市鶴崎地区高田の首藤静さん(72)は、細川藩主が参勤交代で鶴崎港から江戸に向かうさいに使用していた「波奈之丸(なみなしまる)の館(やかた)の写真を持っている。これは大正九年ごろ撮影したものらしい。このほか遊船や花見、相撲大会など、昔の風俗画を描いた大きな屏風もある。屏風はいつごろのものか不明だが、郷土史家や関係者らは、波奈之丸の写真は貴重だし、屏風も研究の余地がある。双方とも大事に保管してほしいといっている。首藤さんの話によると、首藤家八代目で、当時庄屋で大地主だった曽祖父の長次郎さんという人が、廃藩置県で参勤交代などかなくなった明治四年に不要になった波奈之丸の払い下げを受け、館の部分だけを自分の館内に据えた。大正十年に、細川候に
無償で返したが、その前年に撮影し撮影のらしい。現在館の一部が熊本城内に保存され、国指定の重要文化財になっている。
払下げは当時、千両で小判などがなかったため、一文銭銭けで千
両にし、馬の背にこの金を乗せて運んだと伝えられている。館は殿様のいるところで二階建てのかわらぶき、一、二階とも四十平方メートル。
大広間に小部屋が三つくらいあり、金ぱくや朱塗りのほか、彫刻などがしてあり、大変豪華なものだ野門がある。
 また、波奈之丸の名を掘った額や細川藩の九曜の紋がある。
屏風は高さ1.8m、幅3.4mのものが二つで、一対になっている。これには風俗画を描き連ねてあるが、御座船に使っていたものか不明。また、作者も年代もわからない。
 郷土史家の話では、波奈之丸は鶴崎の作業所(造船所)でつくられたもので、長さ32m、幅4mほどのもので、鶴崎に係留してあった。


参考資料>
波奈之丸については下記を参照ください。
👉波奈之丸