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記念講演会
高田小学校150周年記念講演として、大分ゆふみ病院院長 一万田 正彦先生の講話、ピアニストの安河内 真樹さんのピアノコンサートが開催されました。
講師の一万田先生は福岡出身で大分医科大卒業後、大分ゆふみ病院に勤務され、現在院長をされています。
現在、大分大学医学部臨床教授、大分県立看護科学大学非常勤講師を兼務されています。
ピアニストの安河内さんは大分市高田出身(高田校区公民館長の娘さんです)で、武蔵野音楽大学器楽科ピアノを専攻され、卒業後、東京で音楽療法士として勤務後、大分ゆふみ病院で音楽療法士として勤務されていました。ここで一万田先生と出会いました。
現在は結婚後北海道に移られ、小樽や札幌を中心にピアノ活動を行っています。
では、二人の講演を見てみましょう。
講演 「いのちをかんがえる」 一万田正彦先生
「いのちをかんがえる」、これはちょっと小学生対象にはちょっと重たい内容かな、と思っていました。ところが、あにはからんや子供たちは最初から先生の話にのめりこみ、先生の話に大きな声で持論をぶっつけます。また、質問があると競って手を挙げ意見を述べます。このような楽しい講演になるとは夢にも思っていませんでした。先生の話の巧みさが大いにあったのだと思います。
講演の一部を聞いてみましょう1
お医者さんのイメージは
- どんな病気でもなおしてかっこいい。
- ドクターX 外科医大門未知子
- こわそう、いばっている。
- うらで悪いことをしている。
講演の一部を聞いてみましょう2
いきていることをかんじていますか。
- 心臓はうごいていますか。
- いきはしていますか。
- ごはんはたべていますか。
- うんちやおしっこはでていますか。
- 手や足はうごいていますか。
講演の一部を聞いてみましょう3
心臓は一生に何回動いていると思いますか。
一分に80回 一時間60分 24時間
1年365日 一生を80年とする
80×60×24×365×80=3,363,840,000回です。
33億回以上です。
人は一生に何回息をしていると思いますか。
一分に20回 一時間60分 24時間
1年365日 一生を80年とする
80×60×24×365×80=840,960,000回です。
8億回以上です。
その他 面白かった質問は
1・病院にはどんな診療科がありますか。
2・人はなくなるとどうなると思いますか。
- 灰になる。
- 地獄に行き鬼がいる。
- 良いことをしていけば天国に行ける。
- 赤ちゃんになりうまれかわる
- ゆうれいになって家族の近くにいる。
この質問に以外にも子供たちが一番多く手を挙げたのは⑤でした。
人は永遠に生き続けることはできない。いつかは亡くなる。
一万田先生の病院はホスピスの施設として取り組んでおり、治療ができなくなり死を前にした多くの人と接しています。
※ホスピスとは、完治の見込みがない病気などで余命が限られた方に対して、人生の最期を穏やかに迎えるためのケアを提供する施設を指します。
子供たちに死にそうになったらどうしますか。と質問をされました。
- 治してくれそうな病院を探す
- 薬を外国からでもさがす
- やけになって好きなことをする。
- あきらめる。
- 悲しくて部屋に閉じこもる。
意外にも悲しくて部屋に閉じこもるということに賛成という子供も多くいました。
先生は多くの死を前にした人を見てきたそうです。ある女の子は三歳で脳腫瘍になり、8歳から14歳まで学校にも行けず入退院を19回繰り返したそうです。
でも、終わりは突然にやってきたそうです。お風呂に入り、眠り、朝を迎えると亡くなっていたそうです。
お母さんは、「でも苦しむこともなく、私たち家族のもとで亡くなったことはよかったのかもしれません。」と言われたそうです。
悲しくてかわいそうだけではありません。
ホスピスでは治療ができなくなり、死を前にした人たちは自分のしたかったことに熱中している人もいます。また、花火や竹あかりをホスピスで開催し見学したりしています。
このような人たちはどう思っているのでしょか。
- 当たり前の普通の生活をしたい。
- 痛みや苦しみのない生活をしたい。
- 少しでもおいしいものを食べたい。
- 新しい朝を迎えたい。
- 奇跡が起きないかな、と思う。
最後に
人は永遠に生き続けることはできない。いつかは亡くなります。
与えられた命は大事にしましょう。
また、まわりにつらいと思っている人がいたら、やさしくしてあげましょう。
下に先生からの贈る言葉(マザーテレサの言葉)です。
ピアノコンサート
一万田先生(オカリナ演奏)と安河内さんの二重奏(デュエット)から始まり、安川さんのピアノ演奏が始まります。安河内さんのピアノは昨年の先哲祭でも弾かれ好評になっており、今回も再度公演を依頼しました。今回は、子供達でもわかるような曲ということで選曲していただき、子供たちにもわかりやすかったのか聞き入っていました。
ピアノとオオカリナ 「花は咲く」他二曲をデュエット
モーツアルト、そして最後にヨセフ スクの「愛の歌」スクは生誕150年
最後に高田小学校150周年に合わせて、生誕150年にあたるヨセフ スクの「愛の歌」を演奏されました。スクはよく知られているドボルザークの娘婿になります。
演奏の横では花嫁の父、ではなくピアニストの父がはらはらしながら見つめています。
今日の良い演奏を聞き、また高田から名ピアニストが出てくることを期待したいと思います。