<2024-11-22>
これまでに岡城、用作(ゆうじゃく)公園に紅葉見に行っていたので、今年は朝地周辺の秋の紅葉を目指し出かけてみました。
まずは神角寺、100年以上のシャクナゲが500本以上あるといい、4月下旬から5月にかけては多くの観光客が訪れるそうです。
しかし秋は紅葉とは無関係のようです。紅葉らしい風景は見られません。
朝倉文夫記念公園では駐車場周りが少し色づいていました。
ここまで来て本格的な紅葉を見ずに帰るのも残念だと思い、用作公園まで足を伸ばしてみました。しかし、ここもモミジ祭りが二週間前に終わったのですが、まだ5分咲だそうです。
紅葉は今月末ではないでしょうか。ここにも今年の異常な暑さが影響したと思われます。
国の重要文化財 神角寺
神角寺は欽明天皇31年(570年)に新羅の僧によって建立されました。仏教が伝わったのが538年であることから仏教伝来してすぐと思われます。
<参考〉九六位山にある圓通寺が591年、聖徳太子の飛鳥時代の前の古墳時代に当たります。高田で一番古いお寺の補陀寺が755年で奈良時代です。
この辺りは豊後武士の大野氏が治めていたのですが、鎌倉から豊後守護職を任命された大友氏が地元の豊後武士団と戦い、1196年大野氏は敗北しその戦いの中で山に火をかけられ焼失したそうです。そののち、1369年大友氏が現在の本堂以下6坊を復興させたそうです。
1907年 本堂が国指定重要文化財になります。また、1982年には木造金剛力士立像が国指定重要文化財になります。この金剛力士像は運慶の流れをくみ九州では一つしかないと言われる傑作だそうです。ただ、今回後悔することはこの仁王堂の写真と、標高750メートルから見える素晴らしい展望の写真が撮れなかったことです。
前にも書きましたが、神角寺はャクナゲ寺ともよばれ、境内には樹齢100年を超える約500本のシャクナゲがあります。来年の春5月に訪れてはどうでしょうか。
本堂へ続く道
平安・鎌倉両様式を備える本堂
本堂は単層方形檜皮葺きであり、平安鎌倉期の両様式の混在する建築で、明治四十年国の特別保護建築物に指定、昭和二十五年に国の重要文化財に指定されています。特徴は円柱三間の方形で、柱の上部は内すぼみになっており、肘木は柱の上部とその中間にも設けられ、垂木は平行組になっています。隅棟の反りは美しく、禅宗建築様式が多分に取り入れられています。内陣には秘仏観世音菩薩が奉安され十七年ごとの開帳、三十三年ごとの本開帳が行われます。脇侍は、右不動明王、左聖宝理源大師となっており、十二天像と四体の仏(県指定重要文化財)が安置されています。本堂は、慶長九年、大正十年、昭和六年に大修理が行われ現在に至っています。
本堂
愛の園生(そのう) 朝倉文夫記念公園
朝倉文夫で知っていることは代表作と言われる「墓守」と東洋のロザンと言われ明治から昭和にかけて日本の彫刻界を主導してきたことぐらいです。
愛の園生(そのう) 朝倉文夫記念公園 について (豊後大野市の資料)
豊後大野市の資料によると、朝倉文夫は当地の朝地で生まれ、昭和36(1961)年、生家周辺に梅園と記念館を配した理想的な芸術鑑賞空間の建設を計画します。そして、その芸術鑑賞空間の名前を「愛の園生」(あいのそのう)と名づけ、自費を投じて用地の購入、造成など事業に取りかかりましたが、昭和39(1964)年にこころざし半ばにして亡くなりました。建設計画は中断し、購入済みの用地は当時の朝地町に寄贈されました。
昭和48(1973)年、朝地町は朝倉の遺志を受け継ぐとともに、その業績を顕彰するため記念館の建設を計画しました。ところが、折からのオイルショックの経済不況により計画は中断を余儀なくされました。しかし、町は将来計画が再開することを前提に、梅園の造成や朝倉作品の収集を行います。
昭和60年代に入ると全国的にまちづくりが盛んになりました。朝地町においても「やすらぎと芸術の里」づくりが展開されることになり、昭和61(1986)年にそれまで中断していた記念館の建設計画を再開。設計は朝倉の教え子であった清家 清氏、造園設計は彫刻家の澄川喜一氏、展示設計は娘の朝倉 摂氏がそれぞれ担当。こうして「愛の園生 朝倉文夫記念公園」は平成3(1991)年3月28日に開園しました。
朝倉の夢は、計画以来30年を経て、ゆかりの方々や多くの人々の協力を得てやっと実現したのです。
公園内作品展示
公園内の広場にはアジアの現代彫刻作品が展示されています。朝倉文夫の作品は朝倉文夫記念館内に展示されているようですが、現地に早く到着したためまだ記念館は空いていませんでした。広場にあった作品をアップします。(内部は写真撮影禁止の可能性があります。)
A 作品展示
B 作品展示 (文化ホール前)
C 作品展示
D 作品展示 (朝倉文夫会館前)
この猫は東京芸術大学の彫刻家の教授たちが地元の杉材で作成したそうです。猫にしたのは文夫が猫を愛しており、1964年の東京オリンピックの年に朝倉文夫が「百猫展」を企画していたのですが、志なかばが急逝したため教授たちが制作したそうです。
用作公園今年の紅葉は?
用作公園の今年のモミジ祭りは2024年11月3日(日)~11月24日(日)、今日までですが、ライトアップの昨夜で終了しました。
しかし、まだ紅葉は5分だそうです。昨年までではもう紅葉も終わりに近いのですが、今年は今月いっぱいは楽しめそうです。
後に、一昨年の竹田の紅葉をアップしておきます。
竹田(用作公園 2022年秋)の紅葉を下記からご覧ください。
👉竹田の秋 3 紅葉の岡城跡、用作公園
用作公園
竹田(岡城2022年秋)の紅葉を下記からご覧ください。
👉竹田の秋 3 紅葉の岡城跡、用作公園
岡城址