別府湾ウォーキング協会主催の「第225回泉都ウォーク 別府市内の市営温泉めぐりコース」に参加しました。入浴はありませんが、別府市街の市営温泉を見て回りました。一足早い正月の入湯を楽しんでいる気分でした。
ウォーキング前の開会式で主催者が別府温泉について説明をしてくれました。その説明の一部を紹介したいと思います。
別府温泉とは

別府温泉は日本一の源泉数と湧出量を誇る温泉で10種類ある泉質のうち7種類が湧いているそうです。また、別府温泉は一つの温泉を指すのではなく、別府の八つの「別府八湯」(べっぷはっとう)と呼ばれる8つの温泉郷[別府八湯](別府温泉、浜脇温泉、観海寺温泉、堀田温泉、明礬温泉、柴石温泉、鉄輪温泉、亀川温泉)の総称だそうです。
別府八湯
別府八湯温泉道と言って、温泉に入りスタンプをもらうスタンプラリーリーがあり、それは「スパポート」と呼ばれるスタンプ帳に押印し、その押印の数によって温泉道名人になれるそうです。温泉道に参画する約150の温泉施設のうち、88湯をめぐると段位がつきます。廻る回数によって段位が代わるそうです。詳しいことは「パスポート」をみてください。

- 別府温泉: :別府市内中心部
- 浜脇温泉 :別府温泉発祥の地とされる
- 観海寺温泉 :杉乃井ホテルなどがある高台のエリア
- 堀田温泉 (ほりた) :別府IC近くの山の手に位置する
- 明礬温泉(みょうばん): 湯の花で有名な、自然に囲まれた温泉地
- 鉄輪温泉(かんなわ) : 地獄蒸しや蒸し湯が有名で、湯治場の雰囲気が残る
- 柴石温泉 (しばせき) :静かな山あいの温泉地
- 亀川温泉 :海岸沿いに位置する
温泉の管理別
今回市営温泉を巡りますが、市営温泉とは何なのでしょうか。大きく分けて、1・地元温泉 2・市営温泉 3・旅館やホテルの温泉があるようです。
- 地元温泉(共同浴場) : 地元の自治会などが管理している小さな温泉。料金目安:100円〜200円程度。
- 市営温泉 : 別府市が運営している施設 料金目安:200円〜500円程度
- 旅館やホテル : 旅館やホテルが管理をしており、金額は高いがシャンプ、タオル等がセット
別府市営温泉 (17温泉)
別府市のホームページによると廃止や移管の分を除くと17温泉あるようです。その17市営温泉を別府八湯別に分けてみました。
◆別府温泉エリア (今回巡る温泉)
1・芝居の湯 2・海門寺温泉 3・竹瓦温泉 4・永石(なげし)温泉 5・不老泉 6・田の湯温泉
◆ 浜脇温泉エリア
1・浜脇温泉 2・湯都ピア浜脇
◆ 堀田温泉エリア
・堀田温泉
◆ 明礬温泉エリア
1・鶴寿泉 2・地蔵泉
◆ 鉄輪エリア
1・熱の湯 2・鉄輪むし湯
◆ 柴石温泉エリア
・柴石温泉
◆ 亀川温泉エリア
1・浜田温泉 2・亀陽泉
今回めぐった市営温泉
今回は別府温泉、浜脇温泉郷の市営温泉を巡って歩きました。
(1・芝居の湯 2・海門寺温泉 3・竹瓦温泉 4・浜脇温泉 5・永石温泉 6・不老泉 7・田の湯温泉)
今回廻った温泉の外観の写真と簡単な特徴を書いてみようと思います。(入湯希望の方のため、基本情報を付け加えました。)
1・芝居の湯
この温泉は「別府市コミュニティーセンター」という公共施設(多目的公民館)の中にあり、その名の通り、江戸時代の芝居小屋(歌舞伎などの劇場)をイメージした和風建築が最大の特徴です。平成7年4月オープン。



1. 基本情報
- 入浴料: 大人(中学生以上)300円 / 小人 100円
- 営業時間: 11:00 ~ 21:00(最終受付 20:30)
- 定休日: 毎週火曜日
- 駐車場: あり(約30台・無料)
- 住所: 大分県別府市上野口町29-13
2・海門寺温泉
昭和11年に市営温泉になった海門寺温泉は駅から5分のところにあります。すぐ近くに海門寺があり、その寺の名前からきているようです。また、隣に広い海門寺公園があり、湯上がりにのんびりできると思います。入り口には「海門寺地蔵尊」が祀られており、お参りしてから入浴する地元の方も多いそうです。
また浴槽が「あつ湯(約43〜45℃)」と「ぬる湯(約40℃前後)」に分かれています。熱いお湯が苦手な方や、お子様連れでも安心して楽しめます。





基本情報(2025年現在)
現在地: 〒874-0920 別府市北浜2丁目3番2号
入浴料: 大人 250円 / 子供 100円
営業時間: 6:30 ~ 22:30(※14:00〜15:00は清掃のため閉館)
定休日: 第2月曜日(祝日の場合は翌日)
泉質ナトリウム-炭酸水素塩泉(源泉かけ流し)
駐車場あり(3台程度)満車時は近くの「つるみカーパーク」利用で1時間無料
3・竹瓦温泉(たけがわらおんせん)
竹瓦温泉は、明治12年(1879年)創設の非常に歴史ある市営温泉です。当初建築されたものは竹屋根葺きの浴場でその後改築されたものが瓦葺きであったため、竹瓦温泉の名称がついたと伝えられています。
現在の建物は昭和13年(1938年)に建てられたもので、正面にある豪華な「唐破風造(からはふづくり)」の屋根が特徴的な、レトロで重厚な外観を楽しめます。
その雰囲気から映画『千と千尋の神隠し』に登場する「油屋(あぶらや)」のモデルの一つとされており、「聖地巡礼スポット」として有名です。別府を代表する温泉の一つとなっています。
波止場神社と稲尾記念碑
竹瓦温泉近くの波止場温泉にある稲尾記念館。知る人ぞ知るかってのプロ野球の西鉄時代に「神様、仏様、稲尾様」と言われた人です。出身がこの近所で漁師の息子だったそうです。


映画『千と千尋の神隠し』のモデルとなった竹瓦温泉




基本情報(営業時間・料金)砂湯は除く
現在地: 〒874-0944 別府市元町16番23号
利用時間: 6:30 ~ 22:30
入浴料: 300円(子供100円)
休館日: 第3水曜日(祝日の場合は翌日)
泉質: 男湯と女湯は違うそうです。塩化物泉、炭酸水素塩泉
4・浜脇温泉・湯都ピア浜脇
別府市の「浜脇温泉」と、その複合施設内にある「湯都ピア浜脇」は、別府温泉発祥の地とも言われる歴史あるエリアの市営温泉です。鉄輪と並び別府温泉発祥の地と呼ばれる浜脇温泉。名前の由来は、浜から温泉が湧き出る様子から「浜わき」の地名が生まれたと伝えられています。
浜脇の温泉や公民館のある広場





基本情報・アクセス
- 泉質: 単純温泉(弱アルカリ性)。肌に優しい滑らかなお湯で、神経痛や筋肉痛、疲労回復に良いとされています。
- 住所: 大分県別府市浜脇1丁目8-20
- アクセス: * 電車: JR日豊本線「東別府駅」から徒歩約7〜8分。
- バス: JR別府駅から亀の井バスで「湯都ピア浜脇」下車すぐ。
- 駐車場: 地下駐車場(32台分)があり、入浴利用者は3時間まで無料です。
同じ建物の中にありますが、浜脇温泉の「素朴な共同浴場」と湯都ピア浜脇の「多機能な健康増進施設」という異なる性格を持っています。
1. 浜脇温泉(市営共同浴場)
地元の生活に溶け込んだ、昔ながらの「熱め」の温泉を楽しめる共同浴場です。
- 特徴: 非常にシンプルで、広い湯船が一つあります。別府の共同浴場らしい、キリッとした熱めの湯が特徴です。
- 料金: 大人 200円 / 小人 100円
- 営業時間: 6:30 ~ 25:00(深夜まで営業しているのが魅力です)
- 休館日: 年末の大掃除日を除き、基本的に無休
2. 湯都ピア浜脇(多目的温泉保養館)
温泉を活用した健康増進を目的とした施設で、多彩な浴槽や設備が揃っています。
- 特徴: 気泡浴、寝湯、圧注浴(ジャグジー)、うたせ湯、さらには温泉プールのような「運動浴」まであります。
- 料金: 大人 700円 / 小人 350円
- 営業時間: 10:00 ~ 22:00(最終受付 21:00)
- 休館日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
- 設備: サウナ、トレーニングルーム、休憩室あり
5・永石温泉


別府市営の永石温泉(なげしおんせん)は、地元の方から「一夜(いちや)温泉」という不思議な別名で親しまれている、歴史ある共同浴場です。
古くは永石湯(なげしゆ)、握石(にぎいし)温泉、一夜温泉とも呼ばれた永石温泉。以前の温泉は別の場所に建っていました。地元有志が買い取った土地で温泉を掘ったところ良質の温泉が出たため、その利用法について思案していたところ、ある朝一晩のうちに小さいながらも木造の温泉場が出来上がっていたので「一夜温泉」と呼ばれるようになったという言い伝えがあります。
気軽に別府の「ジモ泉(地元温泉)」の雰囲気を味わうことができます。
基本情報
現在地 : 〒874-0941 別府市南町2番2号
入浴料金: 大人 200円 / 小人 100円(未就学児無料)
営業時間: 6:30 ~ 22:30
定休日 : 第2火曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場 : なし(近隣のコインパーキングを利用)
6・不老泉
別府市営の不老泉(ふろうせん)は、JR別府駅から徒歩約5分という好立地にあり、地元の方から観光客まで幅広く愛されている市営温泉です。
明治時代から続く非常に歴史のある温泉ですが、2014年にリニューアルオープンしており、施設は非常に清潔でバリアフリーにも対応しています。




基本情報
現在地 : 〒874-0936 別府市中央町7番16号
入浴料金: 大人 250円/ 小人 100円
営業時間: 6:30 ~ 22:30
定休日 : 第1月曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場 : 敷地内に9台分(無料)。
7・田の湯温泉
別府市営の田の湯温泉は、別府駅から徒歩約5分という非常に便利な場所にありながら、地元の生活に深く根ざした風情ある共同浴場です。江戸時代から続くと言われる歴史ある温泉です。かつては周囲が田んぼばかりで、どこからでもあぜ道を通って来られたことから「畦なし(あぜなし)の湯」とも呼ばれていました。その後、田の湯温泉と呼ばれるようになり、「そのかみは田んぼの中にありしといふ田の湯の名まへよろしかりけり(中略)派手ならぬ田の湯の付近親しきよ温泉の場気分は此所にただよう」と詠じられていることからも田の湯温泉の素朴さがうかがえます。


基本情報
別府駅の西口側、細い路地を入ったところにあります。三角形のモダンな屋根が目印です。
- 入浴料 : 大人 200円 / 小人 100円
- 営業時間: 6:30 ~ 22:30
- ※14:00 ~ 15:00 は清掃時間のため入浴不可。
- 定休日 : 第1火曜日(祝日の場合は翌日)
- 住所 : 別府市田の湯町4-23
- 駐車場 : なし(近隣のコインパーキングを利用)
2. 泉質と効能
- 泉質: ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩泉
- 特徴: お湯は少し熱めに設定されていることが多いですが、体の芯から温まり、湯冷めしにくいのが特徴です。肌が滑らかになると評判です。
今回の泉都ウォーク 市営温泉巡りの巡回図をアップします。


