
令和7年の高田若宮八幡社の秋季例大祭が10月12日8時から斎行されました。
今年の神事はこれまでと違った流れで始まりました。
8時までに集合した関係者は参道を挟み、左側に宮総代、右側に来賓が並びました。(これまでは全員が左側に、右側が神社関係者でした。)これは来賓をお迎えして神事を始めるということでしょうか。
また、神事が始まると拝殿内には雅楽(ががく)が奏でられました。神社内でこの音楽が流れると何か身の引き締まる気持ちになります。雅楽が聴こえる中でのいろいろな所作は厳かに感じます。
また、献饌ではこれまでは横にあるお供え物を少し横に回す程度でしたが、今回は拝殿に準備したお供え物や献上品を本殿の宮司まで献饌係数人の手で手送りされていました。これも何か重々しく味のある献饌でした。
これらはちょっと外から垣間見ただけで、まだほかにも変わったところがあったのかもしれません。
でも、新しい変化で従来のやり方を少しでも良くしていこうという試みではないでしょうか。
また、祭りではのぞみ園児の舞踊が急きょ中止になったため、その埋め合わせで淡窓伝光霊流全国吟詠コンクール大会で優勝した方や受賞した方達の歌謡吟や詩吟が行われました。詩吟を吟じるあの日本人の心を揺さぶるような声が神社境内に響き渡るのを聞き、これは本日の場にふさわしい催しだなと感じました。
※ただ、今回神楽と詩吟を動画で納めてみたのですが、ビデオの性能が悪いことと、私の技術が未熟だったため、動画がピンボケになってしまいました。動画を期待されていた関係者の方へ本当に申し訳ありませんでした。
神 事
7時50分に花火の音が轟きました。今日の例大祭の開始の合図です。
参加者は左に宮総代、右に来賓が整列し7時50分に花火の音が轟きました。今日の例大祭の開始の合図です。参加者は左に宮総代、右に来賓が整列し神職を迎えます。
手水の義


本殿へ


神事 8時~9時
神事が始まります。それと同時に雅楽が拝殿に静かに流れ始めます。




私はここまでです。


今日の神事には衛藤博昭元県議と高橋康夫市議が参列されていました。

ちびっ子くじ引き大会 9時~
ちびっ子くじ引き大会が参集殿前で9時から始めました。ちょっとしゃれたくじ引きの箱があるなと思うと、これは前宮総代の三浦さんが作ってくれたそうです。同じ箱でも何か素晴らしいものが当たりそうな気がしてしまいます。






丹渓子ども神楽 9時~
丹渓子ども神楽が今年も昨年に引き続き奉納されました。
丹渓子ども神楽は3歳から高校生までの20人で編成されているそうです。
子どもたちの元気のよい溌溂のある舞で、子ども達らしい演技もちりばめられていました。

丹渓子ども神楽の<動画> 15分程度
演目として下記のものが舞われました。
①五方礼始
「五方礼始(ごほうれいし)」は、神楽(かぐら)の演目の一つです。主に、神楽を奉納するに 当たり、舞の場である社地や五方(東、南、中央、西、北)を清めるために最初に舞われる神聖な舞です。
➁貴見城(きけんじょう)
「貴見城」とは、『古事記』や『日本書紀』の「海幸彦山幸彦」の物語を題材にした神楽の演目です。弟の山幸彦(ひこほほでみのみこと)が兄の釣竿で釣り針をなくし、海の神の助けを借りて海底の「貴見城」へ行って釣り針を探し出すという内容です。
③大蛇(おろち)退治
「大蛇退治(おろちたいじ)」は、日本の神話の中でも特に有名なエピソードの一つで、須佐之男命(すさのおのみこと)が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する物語です。
「吟詠奉納(ぎんえいほうのう)」 10時~
歌謡吟・詩吟に関してはビデオに集中し、写真の撮るのを忘れてしまいました。そのため、写りの悪い動画ですが掲載することにしました。なお、音声もあるので詩吟の吟じる素晴らしい声を聴いてください。ただし、録画が良くないため音も良くはありませんが。

① 童謡と詩吟を組み合わせた童謡吟 「赤とんぼ」
・今村美貴 (判田中学校) コロンビア全国大会出場
・山中あかり (敷戸小学校) 全国吟詠コンクール 出場
・廣瀬稟之介 (高田小学校)
➁ 林羅山「武野の晴月」 はやしらざん 「ぶやのせいげつ」
・佐藤まさ子 (堂園)
・今村栄子 (判田)
・山中ゆき (敷戸)
武野の青月 (関西吟詩文化協会参照)

- 武野の晴月 <林 羅山>
- 武陵の秋色 月嬋娟
- 曠野平原 晴れて快然たり
- 青青を輾破するも 轍迹無し
- 一輪千里 草天に連なる
詩の意味
武蔵野は秋一色で、月の光もうるわしい。広々とした平野は明るく晴れわたり、気持ちが良い。
月は青い空をまるで車輪が巡るように渡っていくが、その跡を残さない。満月は千里彼方まで輝き、武蔵の草原もまた広大で、遠く天に連なっているほどに思われる。
「吟詠奉納(ぎんえいほうのう)」の<動画> 15分程度
詩吟教室案内
終わりに、詩吟教室が宮司のお母さんの廣瀬和子さんの師事で若宮八幡社参集殿で開かれています。
興味のある方は参加されてはどうでしょうか。大声で声を出すことは健康面や精神面の安定に役立つと思います。
詩吟教室案内
詩道会 若宮分会 詩吟教室
毎週 火曜・木曜・土曜日
場所 高田若宮八幡社 参集殿
五穀豊穣の餅まき 11時~
今年の餅まきは本殿前、神楽殿前、境内の三か所に分かれて数千個の餅がまかれました。
本殿前で

神楽殿前で


境内で



餅まき風景



この餅まきをもって令和七年の秋季例大祭は終了しました。
のぞみ園児の舞踊がなくて参加者が減るかと思っていましたが、多くの高田住民が参加していたのにはおどろきました。地区の行事が盛大に開かれるのはうれしいものです。


