〈2025-04-24 作成〉

おさかなさん、バイバイ。元気でいてね。

                                 


我が郷土、高田の周りを囲む大野川・乙津川を知ってもらい、川と触れ合うことで川に親しみを持ってもらいたいと、高田校区大野川水害対策協議会は高田小学校4年生(今年は70名)と毎年、ウナギ、アユの放流体験学習を行っています。今年で22回目になります。この体験学習を開催するようになったのは、平成15年5月です。なぜ行うようになったかを、その時の自治会長高橋康夫さんについて書いたこのHPの記事から抜粋してみたいと思います。


❸ 鮎、うなぎの放流体験学習、平成15年5月 第1回開催 より

👉高田の歴史を語る〉高橋康夫 元高田校区自治部会長

<高田校区まちづくり協議会(大野川水害対策協議会主催)の鮎、ウナギの放流体験学習が毎年、高田小学校4年生と合同で実施され子供たちに喜ばれています。この鮎、ウナギの放流体験学習が開催され始めたのが高橋元自治会長の平成15年の5月からです。この放流体験を始められた元高橋校区自治部会長にどのような理由から始められたのか、また実施するにあたりどのような苦労があったかを聞いてみました。
 高田校区は周りを川で挟まれた輪中地帯です。ところが、かっては魚釣りや川遊びで川と触れあってきた子供たちもプールの設置や、川での水難事故の発生などで川で遊ぶことや魚や川の生物と触れ合うこともなくなってしまったと言われています。そこで子供たちに魚や川の生物に触れ合う機会、またその生態について学習する機会を与えたいと自治会で決議し実行に移しました。
放流稚魚については自治会の知り合いが佐伯にいるとのことでそこから仕入れることにしました。また、生態や河川についての学習については国土交通省や漁協が協力してくれました。

なお、第一回はアユの放流体験でしたが、第二回以降からはアユ、ウナギの放流体験になりました。そして、コロナの期間は中止や座学になりましたが、そのまま引き継がれており今年で第21回目をむかえました。初めて参加された方は31歳になります。〉   (この記事は2024年7月に作成したものです。)

令和7年放流体験学習

  • 開催日 令和7年4月24日(木) 9時~11時30分
  • 場 所 〈説明会〉  大野川防災センター
        〈放流体験〉 大野川川添橋上流
  • 協力者
        高田校区自治会・国土交通省・漁協・高田校区防災士他

                       放流体験の場所

この赤字の推定と書いている辺りです。
ここはかって金谷の渡しがあった所で、この渡しがいつできたかは定かではありませんが、大正14年(1925年)に県費による公共の渡しになりました。そして昭和32年3月川添橋の竣工に伴って廃止となり、33年間の県営の渡しに幕を閉じました。今日の参加者の中の中村(和彦)さんによると子供の頃ここからの渡しを利用していたそうです。

👉大野川高田周辺のかっての渡し
※修正 川添の渡し➔金谷の渡し

大野川防災センター  (開会と説明会 9時~10時20分)

1・大野川水害対策協議会会長挨拶
2・大野川漁協三浦市の挨拶
3・来賓挨拶(衛藤博昭元県議)

4・説明会(9時10分~10時20分)
  (1) 「魚類・生息類等の説明」 
     大野川漁協高田支部長 釘宮強氏
  (2) 「大野川の説明」
     大分河川国道事務所 大野川出張所
     出張所長 石橋 正義氏
5・質疑応答
     各説明後に実施 

開会と挨拶

渕大野川水害対策協議会挨拶

大野川漁協 三浦氏
衛藤博昭 元県議

説明会

(1) 「魚類・生息類等の説明」 
     大野川漁協高田支部 釘宮強氏


大野川漁協高田支部長釘宮さんのアユやウナギの生態について説明がありました。釘宮さんの話は幼い時からの大野川の体験や釣りの体験からきており、話を聞いていても実感の湧く面白い話が続き子供たちも興味津々で聞いていました。そのせいか、時間をオーバーする質問攻めにあっていました。でもうれしそうでした。

(2) 「大野川の説明」
     大分河川国道事務所 大野川出張所
     出張所長 石橋 正義氏

クイズ形式の説明に子供達も引き込まれていき、子供たちが元気よく回答をしていました。今年の4年生はこれまでになく元気がよかったようです。
私も話を聞いていて勉強になりました。
大野川は宮崎県の祖母山を源流にしていること。大野川の延長は107キロメートルあり、九州で4番目の河川であること。137の支川が合流して大野川になっていること。等いざ聞かされるとわからないことばかりです。
 子供達の質問も鋭いものばかりです。
「どうして大野川と呼ぶのですか」「支川も別の名前ではなく大野川でも良いのではないですか」子供たちの発想、考えは鋭く面白いものばかりです。
石橋所長も難問ばかりの質問にちょっとたじたじでした。

大野川放流体験  ( 10時30時~11時30分)

会場準備

子供たちがやって来ました

放流の説明

大野川漁協の三浦さんの説明。
魚の体温は16℃前後、川の温度も今は16℃前後、しかし人の体温は36℃前後あるので、魚にとって手づかみは火傷をすると思ってください。
という話は面白い話でした。そういわれると、今年の放流は手づかみより網を使って放流する子供も多かったような気がしました。

投げ網の実演とごみ拾い

開会式後、漁協の三浦さんと釘宮さんが投げ網の実演をしてくださいました。ただ、三浦さんの投げ網がとんでもない方向に飛んでいったため、そちらに気をとられ、三浦さんも釘宮さんも投げる姿をとらえることができませんでした。でも釘宮さん、投げ網がうまくできたのか笑み満々の自慢気なドヤ顔で引き揚げてきます。

国交省の石橋所長も川から何か収穫です。川にあったゴミを拾い上げたようです。さすが、国交省の職員です。

うなぎの放流

分別です

今年のウナギは250匹です。そのウナギを事前にバケツに分けて入れていきます。

子供達が珍しそうに眺めています

さあ、ウナギの放流です

アユの放流

今回のアユの放流は3000匹です。この鮎は大野川漁協からの贈り物、無償提供です。
車に積まれたアユの稚魚を水槽から川近くに置かれた大きな容器まで運び、その中に入れられたアユを子供たちがバケツに入れ川に放流します。

[子供たちの声] アユはいっぱいいたので何度もできて楽しかったです。ウナギもぬるぬるしてつかみにくかったけどおもしろかったです。と子供たちの声がありました。来年もアユとウナギの両方の放流ができるとよいですね。

閉会式

子供達から今日の放流体験の協力をしてくださった方々にお礼の言葉がありました。

特別編  動画編


衛藤博昭元県議もアユ、ウナギの放流体験を見学に来られていました。写真で見るとなかなかの男前です。

動画1 防災センターの講義 1分だけの頭出し部分だけですが。

動画2 子供達の元気な声を聴いて下さい。声だけでも十分楽しめます。

大野川の夢