〈2025-03-31〉
高田のぞみ学童クラブ((藤澤淳一代表)では「高田を知るには高田農業を知る必要がある」という趣旨でビニールハウスで三つ葉やレタスの水耕栽培をしている「あいざわ農園」を訪問しました。今日は月曜日ですが27日から春休みに入っており、高田のぞみ学童クラブの春休み特別講座の一つとして取り組んでいるそうです。
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水耕栽培のビニールハウス群
三つ葉の水耕栽培は大分市では高田、明治、戸次地区を中心に八軒の農家で年間を通じて栽培されています。水耕栽培で採れた三つ葉は大分県内だけではなく福岡や関西、関東にも出荷されているそうです。
水耕栽培は土を使わず水の中に液肥や肥料を溶かし込み野菜を育てる方法で、清潔で病気にかかりにくく、成長も早く収穫が短縮できるそうです。高田地区では大葉や三つ葉、レタスなどが水耕栽培されています。
写真に入っているビニールハウス群すべてが「あいざわ農園」の水耕栽培に使われています。ビニールハウスと言いますが、この中のハウスの一部はかってのビニールハウスとは違い、ガラス繊維に近い材料でできており、風雨や雪に強いそうです。



子供たちがやって来ました
学童クラブからここまで(東陽中学裏の大野川側)1kmを歩いてきました。





藍澤社長による三つ葉栽培の説明です
今日は1時からの開始予定でしたが、藍澤社長が遅れるとの連絡がありました。その理由は今日の大きなニュースにもなっていましたが、トキハインダストリーがランサム型サイバー攻撃を受けて被害が発生し、県内全店舗を臨時休業にしたそうです。そのため、トキハインダストリーに三つ葉を出していた「あいざわ農園」はその対応に追われ遅くなったそうです。
藍澤社長は高田農業、その歴史、そしてここで栽培されている三つ葉の説明を子供達にもわかるようにされていました。その後、苗植えから出荷までの作業場と、三つ葉やレタスが植えられているハウスを見学しました。



三つ葉の植え付けから出荷まで
苗の植え付
苗代みたいな三つ葉の苗(これは植え付け専門のところから購入)を発泡スチロールに植え付けます。これには8×8の64個の穴が開いており、そこにしっかりと植え付けをするそうです。(正月など需要が多くなる時期はもっと多く植えられる発泡スチロールを使用するそうです)
今回は植え付けの体験として、子供たち有志の6人と植え付け機械との植え付け競争を行いました。



植え付け機械
この機械、数百万円するそうです。





子供たちも挑戦
子供たち6人と機械の競争の結果、子供たちが一枚植え終わる間に、機械は二枚半植えていました。大人一人の場合では大人が一枚の時、機械は二枚を植えるそうです。


収穫した三つ葉を仕分け
作業場 ここでは枯葉を取ったり、束にし計量をします。



機械で包装をします。 この機械も数百万円するそうです。



出来上がった商品の説明です。同じレタスでもいろいろ種類があることにびっくりしていました。そして次に三つ葉やレタスが植えられたハウスへ移動です。


レタスのハウス
ハウスの中の様子



レタスの作業場で販売できるように袋に入れています。 皆ベテランでテキパキと作業を進めていました。


レタスのハウスで説明。子供達からの質問
〈どの位で大きくなるのですか〉 ここの発泡スチロールの中の小さな苗が今で2週間ほど。そして後、二週間ほどで大きくなります。暖かくなると約1月で収穫ができます。
〈水の中に空気の泡が出ているのはなぜですか〉水の中に酸素がなければ野菜は枯れてしまいます。そのため、パイプに穴をあけ酸素を送っています。
水温を15℃ぐらいに保っています。


最新のハウスの見学
3年ほど前にできたハウスです。10㌃ほどの面積ですが4,000万円ほどかかっています。かっては重油を使ってボイラーで冬場の温度を上げていたのですがこのハウスでは電気を使っているそうです。次に行くハウスは古いタイプですが、20㌃で6000万ほどかかっています。これらの設備の借金の返済のために働いているような気もします。(社長の心の声かも)





子供たちに三つ葉のおみやげ
今日は最後に子供たちに水耕栽培でできた三つ葉を持って帰ってもらいました。子供たちはママに喜んでもらいたいと目いっぱい取っていました。でも、お母さん、こんなにたくさんの三つ葉、料理に困るのではないでしょうか。













最後に子供達から御礼の挨拶です。




