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<2025-1-20>
明治地区横尾の二目川百手(ももて)祭りにいってきました。二目川百手祭りは五穀豊穣と無病息災を祈願する伝統的な民俗行事です。二目川百手祭り保存会会長の岩本さんの話によると、今年で493年になり、始まったのは室町時代の天文年間(1532~55年)武田信玄が父を追放した頃、また信長が濃姫と結婚をした頃だそうです。太平洋戦争の時にも途絶えることなく続いているそうです。また2013(平成25)年には大分市の無形民俗文化財にも指定されています。昔の伝統を残したまま、500年近く続いていることは本当に素晴らしいことです。
祭りは日曜日とか、祭日に行われることが普通ですが、この祭りは毎年1月20日12時、決まった日時に行われます。この日にちを変えないのも伝統の力なのかもしれません。また、この祭りは二目川地区の47戸(かっては70戸~80戸近くあったそうです)が輪番制でその年の当主の自宅が祭主を務め会場を提供します。その当主のことを頭人(とうじん)と言うそうです。今年の頭人は岩本隆さんで、岩本さんの話によると昭和50年に初めての頭人を受けたそうですが、今年は昭和に換算すると昭和100年になり、50年、100年のけじめの年に一生に一度の大役を2度受けることができ、大変ありがたいことだと思っているそうです。
祭りの中心は「的矢の儀(まとやのぎ)」です。的矢の儀とは3mほど離れた的を烏帽子(えぼし)姿の頭人、頭前(とうまえ 来年以降4年の頭人)が順番に畳の上に正座し、左右の的をそれぞれ一人三本(計6本)の矢を放ち、その的射の結果で年の吉凶を占うそうです。今年の吉凶はどうだったのでしょうか。
二目川百手祭り
会場風景
会場は二目川地区の四十数件の輪番でやっています。今年は頭人の岩本隆さんの自宅で行っています。庭で神事、神楽、的矢の儀は庭で行い、次の頭前との引継ぎの義は室内で行います。
会場
動画(会場風景)
祭壇、参加者
挨拶・神事
挨 拶
開会の挨拶後、岩本保存会会長、会沢自治会長、続いて来賓の仲道市議会議員、衛藤元県会議員、三越商事大分社長が挨拶。
保存会長と、自治会長が二目川百手祭りについて詳しく語られているのでその動画をアップします。
挨拶の動画
挨拶のみですので興味があれば覗いてください。
(挨拶は存会会長と自治会長のみです)
神事
開会の挨拶の後、神主によるお祓い、神事が行われ、次いで玉串奉典です。神主、保存会長、自治会長、頭人、頭前、来賓などが順々に奉典します。
動画(神事・玉串奉奠)
神楽
神楽は地元の二目川神楽保存会員による二目川神楽(かぐら)が奉納されます。
動画(神楽)
的矢の儀(まとやのぎ)
さあ、今日のメインイベント的矢の儀(まとやのぎ)です。この儀式で今年の吉凶を占います。
二目川百手祭りは昔は女人禁制だったそうですが、今は男女平等の時代、女性も的に向かっています。
五穀豊穣、無病息災の良い年になりますように皆さん頑張ってください。今年は皆さんの肩にかかっています。
動画(的矢の義)
頭人発表、今年の吉凶は吉です!
頭人から頭前への引継ぎ
今年の頭人宅での引継ぎ
的矢の儀(まとやのぎ)が終わり、外部の儀式は終わります。その後、頭人(岩本さん)宅の座敷で直会(なおらい)が開かれます。
私は外から見ていたので具体的な儀式はわかりませんが、今年の頭人から来年の頭人に百手の役の頭渡しという儀式を行います。その後、神楽が舞われて今年のの頭人宅での行事はすべて終ります。
来年の頭人宅へ
今年の頭人宅の儀式が終わると、今年の頭人宅から来年の頭人宅へ引き継ぎ書(正式名は不明)をもって、今日の参加者が行列をなしながら来年の頭人宅に向かいます。私はここでやめたため、その後はわかりませんが、 ここでも祝詞奏上の後、引継ぎ書が無事に届いたことを祝うおさめの神楽が舞われ今年の百手祭りがすべて終了です。