歴史の本を読んだり、話を聞いたりしてもすぐわからなくなってしまうことがあります。ここは〇〇藩だったと聞いても、次の時には忘れてしまいます。
そこで、この盆休み(いつでも休みなのですが)を利用して、地図に色分けをしてみました。
自分で目で見て大雑把に把握できればと思って作成しており、正確なものだとは思わないでください。
少しずつ修正し、範囲を広げていければと考えています。
なお、鶴崎地区が多くの藩で分立していたわけでなく、鶴崎地区が江戸や大阪への港として各藩の飛び地として貴重な地区だったからです。かの加藤清正が望んだ場所なのです。
鶴崎地区周辺の諸藩分立図
過去の資料と比べてみよう!
豊後国志附図(肥後屋敷付近)
大分県史 近世編Ⅲより
※豊後国志
豊後岡藩(竹田藩)の儒医唐林君山の遺著を伊藤鏡河、田能村竹田らが編纂し、享和元年(1803年)に完成した豊後国(大分県)の地誌です。上記の絵図は田能村竹田が描いたものかもしれません。現在は広い地域の川や海が埋め立てられており、200年前とは大きく変わっているかもしれません。
現代の地図と絵図の違いを探してみるのも面白いかもしれません。
豊後国志附図 肥後屋敷付近
大野川河口付近絵図(永青文庫所蔵絵図)
大分県史 近世編Ⅲより
※永青文庫(ウィキペディアより)
永青文庫は、東京都文京区目白台にある、日本・東洋の古美術を中心とした美術館。旧熊本藩主細川家伝来の美術品・歴史資料、16代当主細川護立の蒐集品などを収蔵展示研究、運営主体は公益財団法人永青文庫。理事長は細川護光。
鶴崎地区の各藩飛び地
鶴崎市発行[昭和32年発行]・ 久多羅木儀一郎著 の[鶴崎市史] 参照
旧町村名 | 現大字名(注 昭和29年) | 藩政時代の村名 | 所属藩 |
鶴崎町 | 鶴崎 | 鶴崎町 | 熊本藩 |
〃 | 国宗町 | 〃 | |
鶴崎 | 寺司町 | 〃 | |
鶴崎 | 鶴崎村 | 〃 | |
小中島 | 小中島村 | 〃 | |
三佐村 | 三佐 | 三佐 | 竹田藩(岡藩) |
海原 | 海原村 | 竹田藩(岡藩) | |
家島 | 家島村 | 臼杵藩 | |
桃園村 | 乙津 | 乙津村 | 幕府領 |
三川 | 今三川村 | 〃 | |
〃 | 現三川村 | 延岡藩 | |
千歳 | 千歳村 | 〃 | |
山津村 | 〃 | ||
別保村 | 皆春 | 中島村 | 延岡藩 |
門田村 | 〃 | ||
森町 | 森町村 | 臼杵藩 | |
森 | 森村 | 〃 | |
明治村 | 小池原 | 小池原村 | 臼杵藩 |
猪野 | 猪野村 | 〃 | |
横尾 | 横尾村 | 〃 | |
葛城 | 葛城村 | 大部分 延岡藩 | |
〃 | 南西部 竹田藩 | ||
〃 | 西一部 臼杵藩 | ||
高田村 | 関園 | 堂園村 | 熊本藩 |
関門村 | 〃 | ||
常行 | 常行村 | 〃 | |
南 | 南村 | 〃 | |
下徳丸 | 下徳丸村 | 〃 | |
丸亀 | 上徳丸村 | 〃 | |
〃 | 亀甲村(上徳丸の枝村) | 〃 | |
鶴瀬 | 大鶴村 | 〃 | |
〃 | 鵜猟河瀬村 | 〃 | |
松岡村 | 大津留 | 大津留村 | 臼杵藩 |
毛井 | 毛井村 | 〃 | |
松岡 | 真萱村 | 幕府領 | |
松岡村 | 〃 | ||
成松村 | 延岡藩 | ||
池上村 | 〃 | ||
川添村 | 広内 | 臼杵藩 | |
宮川内 | 〃 | ||
種具 | 百堂村(関門の枝村) | 熊本藩 | |
中ノ瀬村(関門の枝村) | 〃 | ||
鶴村 | 〃 | ||
迫 | 迫村 | 〃 |
この地区の飛び地は
製作中