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かって、このホームページに高田の地名の変遷をアップし、高田の村名の変更や、小字について書きましたが、その小字が実際には高田のどのあたりを指すのだろうか、と悩んでいました。
しかし、今回公民館の資料の中に大字別の小字名を表記した図面を見つけました。明治、いやその前から続いてきたと思われる小字であり、また消滅していった小字もあると思われます。現在、郵便番号のせい?で小字は使われないようになっています。前にも書きましたが、地理学者の桑原公徳は「小地名とはいえ、字名は貴重な文化財であるから、その保存につとめるとともに、消滅した字名は収集し、記録に残しておくことが必要である」と述べています。
下記の記事と重なる部分もあるので並行して読んでいただくとよいと思います。
👉高田の地名の変遷
👉高田は明治以降どのように変遷したのか
高田の地理 大字と小字
小字を大字別に色分けしており、一つの自治会別の境がわかると思います。
ただ、以前は亀甲と上徳丸が丸亀に、関門と堂園が関園になっていたため、その地区の境界はこれではわかりません。
それを調査し記録に残すのが次の世代の仕事かもしれません。
なお、二つの小字の位置がわからないとこの図面に注意書きがあります。
大字南の塘平と大字下徳丸の橋の本です。
高田の小字(JPEG)
高田地区の大字・小字
※高田の地名の変遷で記載した大字、小字部分ををここに再度記載しました。
大字とは、明治期の合併によって消滅した江戸時代からの村の名・区画を、そのまま新自治体が引き継いだもので、小字とはその村々の中の細かい集落や耕地を指す地名であるとあります。
高田地区 大字名・小字名(その1)
大字名 | 小字名 | カタカナ | 現地名 |
鶴瀬 | 曽根 | ソネ | |
塘附 | トモツキ | ||
切畠 | キリハタ | ||
丸亀 | 木ノ前 | キノマエ | |
中鶴 | ナカヅル | ||
宮の前 | ミヤノマエ | ||
新田 | シンデン | ||
久田 | クタ | ||
塘外 | トモソト | 小路 | |
下徳丸 | 西上鶴 | ニシアゲヅル | |
東上鶴 | ヒガシアゲヅル | ||
沖ノ下 | オキノシタ | ||
菰原 | コモワラ | ||
屋敷 | ヤシキ | ||
橋ノ本 | ハシノモト | ||
竹ノ下 | タケノシタ | ||
大畠 | オオハタ | ||
猪ノ畠 | イノバタケ | ||
曽根 | ソネ | ||
南 | 東鶴 | ヒガシツル | |
南屋敷 | ミナミヤシキ | ||
成仏 | ナリボトケ | ||
橋ノ本 | ハシノモト | ||
出口 | デグチ | ||
岸ノ上 | キシノウエ | ||
水落 | ミズオチ | ||
鵜ノ鶴 | ウノツル | ||
石原 | イシワラ | ||
塘外 | トモソト | ||
塘平 | トモヒラ |
高田地区 大字名・小字名(その2)
大字名 | 小字名 | カタカナ | 現地名 |
関園 | 一本木 | イッポンギ | |
中ノ島 | ナカノシマ | ||
堂ノ脇 | ドウノワキ | ||
川原ノ上 | カワラノウエ | ||
久保 | クボ | ||
瀬ノ口 | セノクチ | ||
田代 | タシロ | ||
引地 | ヒキヂ | ||
寺ノ前 | テラノマエ | ||
寺ノ脇 | テラノワキ | ||
太郎 | タロウ | ||
矢熊 | ヤグマ | ||
仲間 | ナカマ | ||
池ノ上 | イケノウエ | ||
大塔 | オオト | ||
平畠 | ヒラハタ | ||
上須賀 | カミスガ | ||
塘外 | トモソト | ||
常行 | 二本木 | ニホンギ | |
後田 | ゴタ | ||
葛木 | カツラギ | ||
東ノ久保 | ヒガシノクボ | ||
権代 | ゴンダイ | ||
仲間ノ久保 | ナカマノクボ | ||
寺ノ脇 | テラノワキ | ||
横小路 | ヨコショウジ | ||
板屋 | イタヤ | ||
福道 | フクミチ | ||
川辺 | カワベ | ||
井樋ノ口 | イヒノクチ | ||
川ノ上 | カワノウエ |
*大分市鶴崎地区文化財研究会が鶴崎支所の厚意により転載したものです。H5年