大野川・乙津川の治水対策について

8月01日(土) 常行公民館で17時30分から国交省と大野川・乙津川の治水対策について会議が行われました。
この会議は平成29年に自治会から出された要望の回答ということで開かれました。
その要望とは、大津留神社前の乙津川右岸堤防が沈下しており、洪水時にその沈下した地点から大津留を通して高田に水があふれ出る恐れがある。
そのため堤防のかさ上げをしてほしい、というものでした。

【国交省の回答】
写真で示すように、沈下ヵ所を平均40㎝ほど嵩上げし擦りつけ区間を新たに舗装しました。また、下がっていたヵ所には新しくガードレールを設置しました。
なお、国交省としては、大きな洪水が頻繁に起きていることを考慮し、身近なところでは、乙津川、大野川の堤防敷きの伐採、河床の掘削等により、河川の断面を広げることによる流量の増加を図っています。
また、新たな試みとして、今年度からは、上流の治水ダムだけではなく、農業用水、灌漑用、他目的ダム等を関連機関と検討し、治水ダムとしても利用していく方向で動いています。
高田地区は輪中地帯で出水しやすい地区です。これからも事前に対策をとっていきたいと思っています。ご協力のほどよろしくお願いいたします。

【質疑応答】
質疑応答は予想を超え真剣な意見が飛び交い時間を40分以上オーバーしていました。

【質問】今回の大雨で大野川は増水していなかったが、大分川が氾濫したため、同じように鶴崎地区も洪水警報が出ていた。もう少し、地区を絞り込めないだろうか。
【回答】今の警報システムでは、これが限界であり、地区の情報等を利用してほしい。

【質問】最近、50年に一度という洪水が多発している。大分川で氾濫があったが、大野川であってもいつ発生しても不思議ではない。特に高田は輪中地帯で一度でも発生すれば大変なことになる。大型化した洪水の対策を早く取るべきではないか。

【回答】 国交省としては重点的に高田地区の対策をとってきている。排水ポンプ施設、そして、先に述べたように伐採、河床の掘削、治水ダム以外のダムの治水ダムとしての利用の検討等を行っている。これからも、雨量、流量等を検討しより良い対策をとっていきたい。

意見交換会の様子