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👉高田歴史ポイント31概要

・歴史散歩《30》常仙寺(じょうせんじ)

日蓮宗雲鶴山常仙寺は日蓮宗京都本国寺の末寺で生保元年(1644)【江戸時代初期 徳川3代目将軍 家光の時代です】高田の刀匠藤原行長の寄進をもとに、玖珠郡森町成覚寺学泉院日秦が現在の場所に立てたものである。
初代日秦のころは白頭山常仙寺と称していたが、二代日長の時、鶴崎法心寺三世日達と両寺一山の契約を結び雲鶴山と山号を改めた。
享保16年 (1731) 火災に遭い堂宇が燃焼したが、5年を経て元文元年(1736) 春、 時の住職日珠がこれを再興した。 さらに、これより 130年後の慶応元年(1865年)春に十六世日現が再建している。これが現在の常仙寺である。
境内には番神堂、上行菩薩の石像、五輪の塔などがある。 番神堂は万延元年(1860)の造営、 三十番神を祀るところ(現在は本堂奥に祀られている)で後にまた加藤清正を合祀した。 上 (淨) 行菩薩は人体を守護する仏で、俗に病者参拝し仏経に就いて、 自己の患部と同一箇所を洗うときは病平癒するといい、 信仰するものも少なくない。 また、 五輪の塔は天和年中 (1681~1683)
岡松正斉という人が献納したものである。

*参考 山号(さんごう)とは 
山号とは、仏教の寺院についている称号のことを指します。お寺の名前は「〇〇寺」や「〇〇院」としているところが多いですが、その前に「〇〇山」とついているのを見たことがあると思いますが、これが山号と呼ばれるものです。
多くの寺が山中に建てられたところから、その山の名を寺院名に冠するようになったもので比叡山(延暦寺)、高野山(金剛峯寺)、金龍山(浅草寺)などがあります。
鎌倉時代になって禅宗が中国の五山制度に倣い平地の寺院にも山号を冠するようになり、東山(とうざん)建仁寺、金龍山(きんりゅうざん)浅草寺のように形式的な山号をつけてよぶのが一般的になりました。